今回の講座は、県民活動サポートセンターの3階で、十愛病院福祉医療相談室長の神野昭氏をお招きし、“知的障害と精神障害を併せ持つ方への関わり”というタイトルで学習しました。参加者は42名を数え、知的・精神・身体それぞれの施設から多くの方にご参加いただけました。各施設で、重複障害の方が少しずつ増えてきているのか、関心の高さが伺えました。
まず初めに、てんかん精神病と精神遅滞を併せ持つ方の事例を、参加者からレポートとして発表いただき、事例検討という形で講義を進めていただきました。事例検討の中で、“本人の存在感を示してあげること、それが自分らしさの確立につながる”という言葉がありましたが、頭では分かってはいても、それを実践の中でどう進めていくか、難しい課題であるように思いました。
質疑応答を挟んで、“療育”について、“本人・家族と援助者の関係”について等を、ICF(国際生活機能分類)の考え方を参考に、お話いただきました。
今回の講義は、当事者をサポートしていく上で、基本且つ最も核になる部分で有り、日ごろの自分たちの援助を振り返る良い機会となりました。
次回連続研修は、10月25日を予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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